博物館50周年特別展関連企画 美術館コレクション展 海がいざなう物語
※この展覧会は終了しています。
海は、多くの芸術家たちを魅了してやまないモチーフのひとつです。異なる土地や文化を繋ぎ、人々の暮らしに豊かな恵みをもたらしてきた海は、時には未知の場所への憧憬、時には懐かしい故郷の象徴として、古今東西の作品に繰り返し描かれてきました。玄海灘と有明海という2つの海に恵まれたここ佐賀でもまた、海を主題とした多くの名作が生まれています。
本展では、そんな海にまつわる館蔵の近現代の名品を一堂に紹介します。唐津の海景を描いた青木繁の絶筆《朝日》、有明海の幻想的な情景を染織の手法であらわした、小川泰彦の《染織屏風 有明の宙》、そして想像上の海を舞台に壮大な物語世界が広がる、池田学の傑作《誕生》およびそのスピンオフ作品群...。画家たちが海にさまざまな思いを託したように、作品の前に立つ私たちの心もまた、描かれた海によってはるかな思索の旅に誘われることとなるでしょう。
なお、本展は同時期に博物館で開催する50周年特別展の関連企画となります。
会期 | 2020年9月18日(金曜日)~11月3日(火曜日・祝日) |
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開館時間 | 9時30分から18時 ただし、会期中毎週金曜日は開館時間を20時まで延長します。 |
休館日 | 2020年9月23日(水曜日)、9月28日(月曜日)、10月5日(月曜日)、10月12日(月曜日)、10月19日(月曜日)、10月26日(月曜日) |
会場 | 美術館2号展示室 |
観覧料 | 無料 |
主催 | 佐賀県立美術館 |
その他 | 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県立博物館においても対策を行うとともに、お客様にも入館時のマスク着用、アルコール消毒等のご協力をお願いします。 |
主な展示作品(予定)
・青木繁《朝日》 油彩・画布 1910(明治43)年 佐賀県立小城高等学校同窓会黄城会蔵(当館寄託)
・松本弘二《滞船》 油彩・画布 1937(昭和12)年
・田原輝《出漁の前》 油彩・画布 1939(昭和14)年
・徳永考衝《海潮音》 油彩・画布 1971(昭和46)年
・江口良《入江》 油彩・画布 1978(昭和53)年
・井手誠一《風景 日本海》 油彩・画布 1979(昭和54)年
・小川泰彦《染織屏風 有明の宙》 木綿地・二曲屏風 1980(昭和55)年
・牧野宗則《木版画 有明海 悠久の刻》 多色刷木版・紙 1985(昭和60)年
・立石春美《宙》 岩絵具・紙 1986(昭和61)年
・野村昭嘉《不詳》 アクリル・板 1990(平成2)年
・池田龍雄《友に捧ぐ》 混合技法 1991(平成3)年
・池田学《誕生》 紙・インク・透明水彩 2013-16(平成25-28)年
・池田学《誕生》スピンオフ作品群 計9点 紙・インク・透明水彩 2017(平成29)年
(※うち7点は令和2年度新収蔵)
・銅造龍文花器/蒔絵波文花台 銘「一秀斎」 銅・漆器(蒔絵) 江戸~明治期
小川泰彦《染織屏風 有明の宙》1980(昭和55)年 館蔵
田原輝《出漁の前》 1939(昭和14)年 館蔵
青木繁《朝日》1910(明治43)年 佐賀県立小城高校同窓会黄城会蔵(当館寄託)
江口良《入江》 1978(昭和53)年 館蔵
野村昭嘉《不詳》1990(平成2)年 館蔵
池田学《誕生》2013-2016(平成25-28)年 館蔵
cIKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo/Singapore
池田学《プロペラの花》 2017(平成29)年 館蔵
cIKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo/Singapore
撮影:宮島径 ★新収蔵
池田学《鶴4》 2017(平成29)年 館蔵
cIKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo/Singapore
撮影:宮島径 ★新収蔵
・「海がいざなう物語」出品作品目録(後日更新)