佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

Artist File #1 古川吉重

美術館 2021年11月27日(土曜日)~ 2021年12月19日(日曜日)

1921(大正10)年に福岡市に生まれ、今年生誕100年を迎える画家の古川吉重は、曾祖父に佐賀藩士の古川松根(18131871)を持つなど、佐賀ともゆかりが深い人物です。
フォービズムやキュビズム風の画風から自身のキャリアを出発させた古川は、独立美術協会や読売アンデパンダン展で活躍しますが、1963(昭和38)年にニューヨークを訪れたことで、画家としての転機を迎えます。以来ニューヨークを拠点として、主にシンプルで存在感のある形と躍動的な色彩の地の組み合わせによる大画面の抽象画に取り組みました。その作品はアメリカ美術界でも評価され、1997(平成9)年には新ワシントン空港の壁面を飾る現代美術作家30名のうち、ただ一人の外国人として選出されています。2008(平成20)年に没するまで、古川は日米を往復しながら旺盛な作家活動を繰り広げました。

本展は、佐賀にゆかりのある現代美術作家を年に一回のペースで紹介する「Artist Fileシリーズ」の第一弾展として、約半世紀にわたる古川の画業を振り返ります。詩情を湛えた形と色の交感から織り成される、古川の知られざる抽象画の世界をお楽しみください。

会期 2021年1127日(土曜日)~1219日(日曜日)
会場 佐賀県立美術館3号展示室
開館時間 9時30分~18時
休館日

毎週月曜日

観覧料 無料
関連イベント

担当学芸員によるギャラリートーク
【日時】124日(土曜日)、1218日(土曜日)
 各日とも14時~(30分程度)
【場所】美術館3号展示室内

主な展示作品

古川吉重《石を持つ人》.jpg

古川吉重《石を持つ人》1955年、佐賀県立美術館蔵

古川吉重《無題》.jpg

古川吉重《無題》1967年、佐賀県立美術館蔵

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古川吉重《L571982-83年、佐賀県立美術館蔵

古川吉重《リトグラフ・シリーズ SOUND01》佐賀県立美術館蔵.jpg

古川吉重《リトグラフ・シリーズ SOUND01》(連作のうち)
1997年、佐賀県立美術館蔵

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古川吉重《L17-81995年、佐賀県立美術館蔵

古川吉重《青の接点》.jpg

古川吉重《青の接点》2004年、佐賀県立美術館蔵

古川吉重 略歴

1921(大正10) 福岡市に生まれる。古川吉重肖像.png
1939(昭和14) 東京美術学校(現東京藝術大学)油画科に入学、南薫造教室で学ぶ。
1944(昭和19) 美術学校を繰上卒業し、海軍に応召。翌年に終戦、復員。
1947(昭和22) 第15回独立美術協会展に2点が初入選。
1949(昭和24) 第17回独立美術協会で独立美術賞を受賞。フォーヴィズムやキュビズムに学んだ画風を示す。
1957(昭和32) 図画教師として勤務する傍ら、この年より読売アンデパンダン展に出品(~1963年)。
1963(昭和38) 世界美術家会議のオブサーバーとして渡米。ニューヨークに居を構える。
1964(昭和39) 第15回ニューイングランド展に入選。以降、出品を続ける(~1968年)。
1971(昭和46) アメリカ永住権を申請。
1972(昭和47) ニューヨーク在住の作家による現代日本美術展で現代美術賞を受賞。
1978(昭和53)~ ドローイングの連作「Bシリーズ」に着手する。
1980(昭和55) 佐賀出身の立体作家、真島明子と結婚。またこの頃より、油彩による色鮮やかな地の色と形を組み合わせた抽象画を多く制作する。
1992(平成4) 福岡市美術館で初の大規模個展となる「古川吉重展」を開催。
1997(平成9) 米国ワシントンDCのナショナル空港の壁面を飾る現代美術家30人のうち、ただ一人の外国人として選出され、作品「Variations on Nature」を制作する。
2000(平成12) 帰国。神奈川県相模原市にアトリエを構える。
2008(平成20) 相模原市で死去。
2015(平成27) 福岡県立美術館で展覧会「古川吉重 1921-2008」開催。