墨のいろどりー変幻自在、水墨画の技ー
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コレクション展「墨のいろどりー変幻自在、水墨画の技ー」
唐代の中国で起こったとされる水墨画は、平安時代末に、日本にもたらされ、以後、特に禅宗とともに広く普及し、絵画表現の一つとして定着しました。
水墨画の特徴は、墨一色・筆一本を基調としながらも、実に幅広い表現が可能な点です。墨の「濃」と「淡」、「抑」と「揚」のように、相反する要素をひとつの筆で表現しうるだけでなく、「かすれ」や「滲み」「ぼかし」など筆ならではの表現技法までもが追及されました。
本展覧会は、館蔵の近世~近代の水墨画を、「技」という視点から読み解くことで、水墨画の持つ奥深く豊かな楽しさを知ってもらうものです。水墨画の「線」「面」「余白」の3つをキーワードに取り上げ、技法によって発揮される効果と意味を読み解いていきます。それぞれの要素が作品の中で、どのように調和し合うのか、総合的に水墨画を楽しむ際のポイントを紹介します。
他にも歴史的な背景もあわせてお楽しみいただくため、随所に日本美術史における水墨画の位置や、佐賀の水墨画なども紹介します。また、京都の奇想の画家・伊藤若冲《鶏図》、江戸画壇の巨匠・谷文晁の《山水図襖絵》といった、名品も御鑑賞いただける貴重な機会です。是非、水墨画の技の仕掛けを御観覧ください。
会期 | 2021年11月27日(土曜日)~12月19日(日曜日) |
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会場 | 佐賀県立美術館2号展示室 |
開館時間 | 9時30分~18時 |
休館日 | 毎週月曜日 |
観覧料 | 無料 |
関連イベント |
(1)博物館・美術館セミナー (2)学芸員による展示解説 |
展示作品 |
総展示件数20件 ・等禅(とうぜん)《達磨図(だるまず)》1幅、紙本墨画、室町時代、館蔵 |
出品作品
柴田是真《月下兎図》館蔵
伊藤若冲《鶏図》(2幅の内、1幅)館蔵
広渡心海《山水図屏風》(部分図)個人蔵
谷文晁《山水図襖絵》(12面の内、4面)個人蔵