テーマ展「ミクロスコープ・テレスコープーよってはなれてみるアートー」
※この展覧会は終了しています。
私たちは作品を鑑賞する時、1点の作品から、実に多様な観点で感じることができます。それは鑑賞者一人一人によっても異なり、同じ鑑賞者でも作者や制作背景を知ることで感じ方が変化することもあります。
本展覧会は、鑑賞の距離を「近く」「遠く」に変えることで生まれる印象の違いに注目します。
「近く」で見る時、例えば、気付きにくい小さなモチーフや、そこに隠れたストーリーを読み解く面白さがあります。また、つぶさに観察することで使われている画材、制作の過程がわかるような痕跡が見えることもあります。
一方、「遠く」から作品全体を見渡すことで描かれた世界観や、スケール観にも気づかされます。作品の魅力も、見方を変えることで、異なる面白さを見せてくれるでしょう。
今回の展覧会では、館蔵のコレクションを中心に、様々なジャンルの作品を御紹介します。極細のペンで壮大な世界を描き上げた池田学の《誕生》をはじめ、大花瓶に細工を凝らした藤井喜代作の《色絵六歌仙白龍文大花瓶》など、作品を「よって」「はなれて」みる、2つの視点から自由に発想する楽しさを見つけていただければ幸いです。
会 期 |
2022年5月21日(土曜日)~6月19日(日曜日) |
会 場 |
佐賀県立博物館3号展示室 |
観 覧 料 |
無料 |
主 催 |
佐賀県立博物館 |
関 連 イ ベ ン ト |
学芸員による展示解説 |
そ の 他 |
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主な展示資料
池田学《誕生》紙にペン・アクリルインク・透明水彩、300×400cm、2013~2016年、館蔵
cIKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo/Singapore
池田幸太郎《隅田川》 岩絵具・紙、188.0×293.2cm、館蔵
藤井喜代作《色絵六歌仙白龍文大花瓶》 磁器・色絵、径80.0×高さ130.0cm、1894年、館蔵
江口良《接吻》油彩・キャンバス、193.9×130.0cm、1967年、館蔵