佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

さがヲほるー佐賀県発掘成果速報展2022-

※この展覧会は終了しています。

博物館 2022年6月23日(木曜日)~ 2022年7月21日(木曜日)

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佐賀市七ヶ瀬遺跡出土土器
佐賀市教育委員会蔵

展示概要

 近年調査された遺跡の情報や最新発掘資料を展示しつつ、現在注目を集めるアウトドアの生活様式に着目し、土器や石器から見える過去の生活が現代にどのように伝わったのかを学べる、特設展示を行います。特設テントの作成には、佐賀県と連携協定を結ぶ株式会社スノーピークが協力し、アウトドアメーカーと考古学がコラボする貴重な展示となっています。
 展示内容では特に、約十年ぶりの発掘調査が始まる「吉野ヶ里遺跡」や調査が進む弥生時代の大集落「土生遺跡」、近年発見された遺跡では最大規模の弥生時代の墓地である「七ヶ瀬遺跡」など、昨年から話題の絶えない佐賀の弥生時代を特集し、さらに展示室内に弥生時代の生活様式をモチーフとした特設テントを作成。現代のキャンプ用品(調理器具や鍋など)と弥生時代に使われた木器や土器・石器の再現品を並べて展示することで、当時の使用方法がわかりやすく学べます。

会期 2022年6月23日(木曜日)~7月21日(木曜日)
会場 佐賀県立博物館3階 3号展示室
観覧料 無料
主催 佐賀県文化課文化財保護室、佐賀県立博物館
1 令和3年度の発掘調査資料

 令和3年度に県内で行われた発掘調査で出土した資料などをパネルと共に展示

◆調査の続く上峰町近年注目の山城 鎮西山ちんぜいさん城跡(上峰町)

2 さがの最新成果

 近年の研究及び整理作業等で新たな成果が認められた遺跡・遺物を展示。今年度は特に顕著な成果が上がった県内弥生遺跡を紹介

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小城市土生遺跡出土線刻板
小城市教育委員会蔵



◆弥生時代の墓の数100基以上!?佐賀市の大規模墓地 七ヶ瀬しちがせ遺跡(佐賀市)
◆板や土器に刻まれる"弥生時代のシカ"の姿 土生はぶ遺跡(小城市)        
◆約10年ぶりの発掘再開、吉野ヶ里遺跡のこれまでとこれから 吉野ヶ里よしのがり遺跡(佐賀県)

3 調査員のオススメ

 過去の調査で出土した資料のなかで、これまで展示する機会のなかった資料や、文化財担当職員がオススメする資料をパネルと共に展示

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佐賀市築山古墳出土盾持人埴輪
佐賀市教育委員会蔵



◆盾を構える古墳の守り手"盾持ち人埴輪" 築山つきやま古墳(佐賀市) 
◆現代の有田焼の源流をさぐる 山辺田やんべた遺跡(有田町)

4 佐賀県内の文化財活用事例

 佐賀県内の市町が取り組んでいる文化財イベント事業の紹介展示

◆武雄市の過去の窯跡の出土品からわかるやきもの技術の再現(武雄市) 
◆吉野ヶ里研究により明かされる最新研究データ(佐賀県)  

5 令和3年度佐賀県重要文化財指定品等

令和3年度に指定答申された、佐賀県重要文化財指定品のパネル展示

中原遺跡墳丘墓出土品なかばるいせきふんきゅうぼしゅつどひん
色絵花鳥文六角壺いろえかちょうもんろっかくつぼ

《特設展示スペース》 
 アウトドアブランド スノーピーク協力 「原始・古代のライフスタイル」

 昨年から弥生時代に関する大きな発見やイベントが続く佐賀県。そんな佐賀県で近年調査された遺跡の情報や最新発掘資料を展示しつつ、特集として弥生時代をはじめとした過去のライフスタイルに着目した体験型展示を行います。
 弥生時代の竪穴住居をモチーフとしたテントを展示室に再現。また現代のキャンプ用品(調理器具や鍋など)を木器や土器・石器の再現品と並べて展示することで、当時の使用方法がわかりやすく学べます。
 設営に際しては、株式会社スノーピークにアウトドア側の視点から協力いただき、文化財と現代のアウトドアスタイルのクロスオーバーとなるような特設展示スペースを作成します。


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※テントサイト及び展示品イメージ図

関連イベント

今回のさがヲほるでは、考古学や歴史とは異なるジャンルのプロたちと協力するなどして、文化財の新たな魅力を引き出す様々な企画を行います。

(1)発表会「さがヲほる―佐賀県発掘成果速報2022―」

日 時:710日(日曜日)1300分~1600分 
会 場:県立美術館ホール
定 員:200名(事前申込制 先着)
申 込:氏名・電話番号を明記の上、「発表会さがヲほる参加希望」と記入し、往復ハガキまたはメールにて「8.連絡先」に御応募ください。また、「8.連絡先」の参加申し込みページからも御応募いただけます。
申込締切:71日(金曜日)          
参加費:無料
内 容:実際に展示する遺跡の発掘を行った担当者自らが遺跡の内容を語る発表会です。鹿児島大学石田智子准教授による佐賀の弥生時代に関する基調講演もあります。

◆基調講演 
石田 智子 先生(鹿児島大学 法文学部 准教授) 「土器からみた弥生時代の佐賀」

◆各地区報告
佐賀市文化財課  馬場 晶平 氏 「佐賀市七ヶ瀬(しちがせ)遺跡(いせき)の発掘調査」
小城市教育委員会文化課 本村 浩二 氏 「小城市土生(はぶ)遺跡(いせき)の発掘調査」
佐賀県文化財保護室   渋谷 格 「吉野ヶ里(よしのがり)遺跡(いせき)の発掘調査」

◆令和3年度の発掘調査の概要
佐賀県文化財保護室   渡部 芳久

(2)さがヲほる さばいばる 「弥生の生活術と現代のサバイバルキャンプ術」

日 時:73日(日曜日)1300分~1400
場 所:県立博物館 屋外スペース
定 員:100名(事前申込制 先着)      
申 込:氏名・電話番号を明記の上、「さがヲほる さばいばる参加希望」と記入し、往復ハガキまたはメールにて「8.連絡先」に御応募ください。また、「8.連絡先」の参加申し込みページからも御応募いただけます。
申込締切: 627日(月曜日)
参加費:無料
内 容:長年続く発掘調査によって、原始古代の生活が少しずつ解明されていくなか、自分たち祖先の知識や技術が現在までどのように引き継がれているのか、自分たちの生活にどう関係しているのかといった簡単なようで説明が難しいこのテーマを、身近な題材をもとに語り尽くします。サバイバル×考古学というこれまでにない異色のコラボでお届けする特別トークショーです。

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講師:三浦 靖司(一般社団法人 Kids Go Wild 代表理事)
ブッシュクラフト(最低限の道具のみでアウトドアをし、それ以外の足りないものは技術によって補う)に精通するアウトドアマン。
Japan Bushcraft Schoolオフィシャルインストラクター
Japan Urban Survival School 災害対策インストラクター
防災士 等を兼任する。

(3)さがヲほる ふかぼり 「吉野ヶ里発掘 大作戦会議」                

日 時:717日(日曜日)1400分~1500
場 所:県立美術館 画廊(2階)
定 員:50名(事前申込制)
申 込:氏名・電話番号を明記の上、「さがヲほる ふかぼり参加希望」と記入し往復ハガキまたはメールにて「8.連絡先」に御応募ください。また、「8.連絡先」の参加申し込みページからも御応募いただけます。
申込締切: 78日(金曜日)
参加費:無料
内 容:昨年から始まった新たな試みで、展示資料の中から、調査担当者が選りすぐりの品を紹介するギャラリートークです。今回は約10年ぶりに吉野ヶ里遺跡の発掘調査が再開することから、趣向を変え吉野ヶ里遺跡のこれまでの成果と、次なる調査地点での発掘計画を文化財担当者がご説明します。
講師:塩見 恭平(文化課 文化財保護室)

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(4)イベント申し込み

  ハガキ宛先  〒840-8570 佐賀市城内1-1-59
         佐賀県 文化財保護室(さがヲほるイベント参加申込係)

  メールアドレス  bunkazaihogo@pref.saga.lg.jp

  参加申し込みページ  https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00385656/index.html