企画展「ノートからアートにー野村昭嘉・26歳の脳内地図ー」(Artist File #2)
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立美術館では、佐賀県出身の夭折の画家、野村昭嘉(1964~1991)の創作活動の秘密に迫る初の展覧会を開催します。
佐賀に生まれ、東京で絵を学び、将来を嘱望された画家・野村昭嘉が26歳で没して、令和3年3月で30年が経ちました。遺跡の壁画のような乾いた絵肌、そこに浮かぶ不思議な物体など、彼の創造性豊かな作品は、今なお多くの人々の心を惹きつけ続けています。
佐賀県立美術館には、野村が26年の生涯で生み出した作品の数々とともに、野村直筆の「制作ノート」も残されています。ノートには作品の下描きや構想スケッチに混じって、野村の創作活動に対する思いや美を追求する決意が彼自身の言葉で綴られており、若き画家の創造と思索の道程が生き生きと映し出されています。
本展はアクリル画の代表作とともに、野村の「制作ノート」を読み解きながら創作の秘密に迫るものです。野村の美の世界を深く味わい、野村自身と彼の作品の新たな魅力を感じていただければと思います。
会 期 | 2022年12月15日(木曜日)~2023年2月5日(日曜日) |
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開 館 時 間 |
9時30分~18時 |
休 館 日 |
毎週月曜日 |
会 場 | 美術館2号展示室及びOKADA-ROOM |
観 覧 料 |
無料 |
主 催 |
佐賀県立美術館 |
関 連 企 画 |
(1)テープカットセレモニー (2)博物館・美術館セミナー「野村昭嘉のような絵を描いてみよう!」 (3)第50回あらかしコンサート(展覧会関連イベント) (4)担当学芸員によるギャラリートーク (5)展覧会図録・オリジナルグッズの販売 (6)西原理恵子さんらを招いたトークショー「野村昭嘉に魅了された私たち」 ●日時:2023年1月22日(日曜日)13時30分~15時30分 |
主な展示作品
野村昭嘉《不詳》1988(昭和63)
アクリル・板
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉の制作ノートから・作品下絵等
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉《不詳》1990(平成2)
アクリル・板
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉の制作ノートから・作品下絵等
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉《Amosu Norle》1990(平成2)
アクリル・板
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉《Amosu Norle・作品下絵》
水彩・紙
佐賀県立美術館蔵
野村昭嘉(のむら・あきよし) プロフィール
野村昭嘉 1987年頃
昭和39年(1964年)佐賀郡諸富町(現佐賀市諸富町)に生まれる。
小、中学校と様々な書道展や絵画、ポスター展に入選と入賞を果たす。昭和58年(1983年)、佐賀北高等学校を卒業。上京し、立川美術学院美学校、東京芸術専門学校(TSA)で絵画の創作を学ぶ。昭和63年(1988年)JACA'88日本イラストレーション展で《雲の製造II》が銅賞受賞。翌平成元年(1989年)、第5回コンテンポラリーアートエキスポ東京'89にて金賞受賞。平成2年(1990年)、第14回九州青年美術公募展で《Oeret》が奨励賞受賞。
平成3年(1991年)3月、東京都立川市で起こった杭打ち機転倒事故に巻き込まれ、26歳で逝去。同年に佐賀県立美術館で「野村昭嘉遺作展」が開催された。