佐賀県立美術館40周年特別展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」
※この展覧会は終了しています。
池田龍雄(1928~2020)は伊万里市二里町に生まれ、92歳で没するまで精力的に創作活動を続け、アートシーンの第一線で活躍しました。池田の約70年にわたる画業を振り返る、故郷佐賀で初めての回顧展を下記のとおり開催します。
池田は15歳で海軍航空隊に入り、特攻隊の訓練中に終戦を迎えました。その後、美術を志し上京した池田は、より実験的で大胆な表現を求めるアヴァンギャルド(前衛)芸術に心ひかれ、画家・岡本太郎をはじめ、文学、音楽、映画等様々な表現者たちと知り合いながら、自身の表現を追求していきました。社会の矛盾や不条理を鋭くかつユーモアたっぷりにあぶり出すペン画シリーズをはじめ、生命や宇宙のイメージを神秘的に描き出した「BRAHMAN(ブラフマン)」、廃材を利用した不思議なかたちのオブジェ(立体作品)など、その作品は実に多彩です。
池田はアーティストとして生きることは「たたかい」―「闘い」であり、同時にアートは「あそび」であると語っています。人の心と精神の自由を形にする「あそび」であるアートを、池田は厳しい生活と表現方法との苦闘の中で生み出していきました。
本展では、戦後、現代の日本の美術界を代表するアーティストの一人として、今なお大きな存在感を放ち続ける池田龍雄の生涯、その「あそび」と「たたかい」の軌跡を御紹介します。
会期 | 2023年9月6日(水曜日)~10月29日(日曜日) |
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開催時間 | 9時30分~18時 |
休館日 | 毎週月曜日 ※9月18日(月曜日・祝日)と10月9日(月曜日・祝日)は開館、9月19日(火曜日)と10月10日(火曜日)は休館。 |
会場 | 佐賀県立美術館(2・3・4号展示室) |
観覧料 | 一般 1,000円 割引観覧料 800円 ※高校生以下、障害者手帳又は指定難病医療受給者証の所持者とその介助者1名は無料。 ※割引料金は20名以上の団体、博・美メール会員、学生証(大学・専門学校等)提示の学生、本特別展の使用済み半券提示の方、17時以降入場の方に適用。 |
主催 | 佐賀県立美術館 |
助成 | 一般財団法人地域創造、芸術文化振興基金 |
後援 | 朝日新聞社、共同通信社佐賀支局、佐賀新聞社、 (株)時事通信社佐賀支局、西日本新聞社、 毎日新聞佐賀支局、読売新聞西部本社、 サガテレビ、NHK佐賀放送局、伊万里ケーブルテレビジョン株式会社、 NBCラジオ、エフエム佐賀、FBS福岡放送、九州朝日放送、 RKB毎日放送、TNCテレビ西日本、テレQ |
協力 | 株式会社佐賀リコピーサービス |
関連イベント等
池田龍雄展クロストーク
【日時】10月1日(日曜日)13時30分~15時30分
【会場】佐賀県立美術館ホール
【聴講料】無 料
【定員】400人(事前申込みは不要)
【内容】
・基調講演「池田龍雄 画家が背負ったミッション」
講師:光田由里氏(多摩美術大学アートアーカイヴセンター所長・大学院教授)
・クロストーク「池田龍雄、その「あそび」と「たたかい」の現場から」
講師:光田由里氏
池田忠利氏(アーティスト、池田龍雄実弟)
古賀史生氏(佐賀新聞記者)
コーディネーター:野中耕介(佐賀県立美術館学芸員)
第52回あらかしコンサート 「ミュージカル『ないた赤おに』」
【日時】9月16日(土曜日)13時開場、13時30分開演(60分程度)
【会場】佐賀県立美術館ホール
【出演】劇団ショーマンシップ
【参加料】無料
【定員】400人(事前申込みは不要)
博物館・美術館セミナー
(1)「アーティスト、もうひとつのたたかい
―生きるためにえがく!画家・池田龍雄と絵本の世界―」
【日時】9月23日(土曜日・祝日)
【講師】野中耕介(佐賀県立美術館学芸員)
(2)「ゲイジュツのあるところ―池田龍雄の転廻―」
【日時】10月7日(土曜日)
【講師】岩永亜季(佐賀県立美術館学芸員)
※各セミナーとも
【時間】13時30分~15時
【会場】佐賀県立美術館2階画廊
【聴講料】無料
【定員】各回30人(事前申込みは不要)
学芸員によるギャラリートーク
【日時】会期中の毎週土曜日、14時から30分程度
※9月16日は、あらかしコンサート終了後の14時30分から。
※9月23日及び10月7日は、博物館・美術館セミナー終了後の15時から。
【会場】佐賀県立美術館2・3・4号展示室
展示作品(抜粋)
池田龍雄《漂着》2001年、個人蔵
撮影:丸丸、画像提供:佐谷画廊アーカイブ
池田龍雄《BRAHMAN 第2章 宇宙卵》1976年、個人蔵
池田龍雄《BRAHMAN 第6章 気跡》1982-83年、山梨県立美術館蔵
池田龍雄《ストリッキング》1990 年、佐賀県立美術館蔵