OKADA-ROOM vol.29「めでたし、美の交錯」
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を紹介してきました。
岡田が洋画家を志した背景には、同郷の先達百武兼行(ひゃくたけ・かねゆき)の作品に間近に接して強く惹きつけられ、幼少期には、子どもながらに陰影を入れた絵を描いていた経験がありました。作品を「見る」行為は、作者やあらゆる鑑賞者の世界が、時間や場所、立場を超えて出会うことといえます。人同士の直接的な出会いはもちろんのこと、物言わぬ「作品」とその内に看取される作者の技法や感性との出会いもまた、人々に大きな影響を与えるのではないでしょうか。
今回、OKADA-ROOM vol.29では「めでたし、美の交錯」と題し、岡田三郎助を中心に6人の画家の優品を展示します。併せて、現在を生きる作家3人の作品として、池田学《誕生》のスピンオフ作品《鶴》や、岡田三郎助アトリエに着想した鶴友那・仁戸田典子の作品(平成30年度実施のアーティスト・イン・レジデンスにて制作)も御紹介します。
過ごしてきた年から新しい年を迎える〈めでたい〉この時期に、残されてきた、そしてこれから残されてゆく作品と出会い、愛(め)で、お楽しみください。
OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】
会期 |
令和5年(2023年)12月21日(木曜日)~令和6年2月25日(日曜日) |
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開館時間 |
9時30分~18時 |
休館日 |
毎週月曜日 ※但し、12月29日(金曜日)~1月1日(月曜日・祝日)は休館、 |
会場 | 美術館1階 OKADA-ROOM |
観覧料 | 無料 |
その他 | フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。 作品にお手を触れないようお願いいたします。 |
主な出品作品
山本芳翠《帆船》1903(明治36)年、油彩・画布 佐賀県立美術館
百武兼行《田子の浦図》1876(明治9)年、油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920(大正9)年、油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《少女》 1932(昭和7)年、油彩・画布 個人蔵(寄託)
岡田三郎助《薔薇》1931(昭和6)年、油彩・画布、佐賀県立美術館
佐伯祐三《八百屋》 1925(大正14)年、油彩・画布 佐賀県立美術館
出品一覧
1 山本芳翠《帆船》1903(明治36)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
2 百武兼行《田子の浦図》1876(明治9)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
3 久米桂一郎《泊船》1891(明治22)年、油彩・板、佐賀県立美術館
4 岡田三郎助《花野》1917(大正6)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
5 岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920(大正9)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
6 岡田三郎助《薔薇》1931(昭和6)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
7 岡田三郎助《少女》1932(昭和7)年、油彩・カンヴァス、個人蔵(当館寄託)
8 岡田三郎助《裸婦》1935(昭和10)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
9 藤島武二《裸婦》大正期、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
10 佐伯祐三《八百屋》1925(大正14)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
11 池田 学《鶴I~IV》2017(平成29)年、紙に鉛筆、ペン、インク、透明水彩、佐賀県立美術館
12 鶴 友那《継ぐ光》 2018(平成30)年、パネル、綿布、白亜地に油絵具、佐賀県立美術館
13 仁戸田典子《時紡ぎ》2018(平成30)年、パネル、綿布、白亜地に油絵具、佐賀県立美術館