OKADA-ROOM vol.30「画家の住む場所・描く場所」
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。
岡田三郎助は、明治39年(1906年)の末に劇作家の小山内薫の妹で自身も文筆家であった八千代(やちよ)と結婚し、伊達跡(だてあと、現在の東京都渋谷区恵比寿)にアトリエを構えました。やがてアトリエ周辺には多くの芸術家や評論家が居を構え、岡田のアトリエは彼らが日ごと訪れる芸術家村の中核的な場所となっていきます。また、アトリエの内部には、岡田によって集められた多種多様な骨董品や染織品が積み上げられていました。更に、岡田は大正末年頃にアトリエを増設して女子洋画研究所を開き、女性を対象に洋画を教えるようになりました。
このように、岡田にとって、アトリエは作品制作の場であっただけではなく、美しいものを集め、芸術を語り合い、教育を行った場でした。こうしたアトリエの在り方からは、岡田が芸術家としてどのように暮らそうとしていたのか、ひいてはどのような芸術家でありたかったかの一端を垣間見せています。
今回のOKADA-ROOMでは、「画家の住む場所・描く場所」と題し、岡田三郎助のアトリエに関わる作品を展示します。あわせて、岡田のアトリエに残されていた16mmフィルムを再編した動画を御紹介します。
OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】
会期 |
令和6年(2024年)2月29日(木曜日)~6月16日(日曜日) |
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開館時間 |
9時30分~18時 |
休館日 |
毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌平日が休館 |
会場 | 美術館1階 OKADA-ROOM |
観覧料 | 無料 |
その他 | フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。 作品にお手を触れないようお願いいたします。 |
出品作品(予定)
岡田三郎助《自画像》1899(明治32)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
岡田三郎助《ぬいとり》1914(大正3)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
岡田三郎助《風景》1919(大正8)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
岡田三郎助《庭》1919(大正8)年、油彩・カンヴァス 、佐賀県立美術館
岡田三郎助《少女読書》1924(大正13)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
岡田三郎助《裸婦》1935(昭和10)年、油彩・カンヴァス
佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
ラファエル・コラン《日だまり(くつろぎ)》
1986年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
有馬さとえ《朝》1957(昭和32)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
出品一覧
1 岡田三郎助《自画像》1899(明治32)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
2 岡田三郎助《ぬいとり》1914(大正3)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
3 岡田三郎助《風景》1919(大正8)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
4 岡田三郎助《庭》1919(大正8)年、油彩・カンヴァス 、佐賀県立美術館
5 岡田三郎助《少女読書》1924(大正13)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
6 岡田三郎助《裸婦》1935(昭和10)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
7 ラファエル・コラン《日だまり(くつろぎ)》1986年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
8 有馬さとえ《朝》1957(昭和32)年、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
※他、アトリエに残されていた16mmフィルムを再編した映像をOKADA-ROOM内で御紹介します。