OKADA-ROOM vol.32「うつくしきひとのかたち―指先の優美―」
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を紹介してきました。
岡田三郎助は特に上品で優美な女性像を得意とし、「美人画の岡田」「女性像の岡田」と称された画家でした。鋭敏な色彩感覚に裏打ちされた色のハーモニーに加え、形態を正確に写すより独特の「型」とも呼べる理想的な姿態をあらわす傾向もまた、岡田作品に特有の上品な雰囲気を支えた要素といえるでしょう。
岡田が描いた人物像は、くつろいだ雰囲気を演出しつつも細部まで神経の行き届いたポーズをとっています。中でも手指に関して、岡田は極めて意識的に上品なかたちを描こうとしているようです。
今回のOKADA-ROOMでは、「うつくしきひとのかたち―指先の優美―」と題し、とりわけ魅力的な指先の表現が見られる岡田三郎助作品を下記のとおり展示します。
OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】
会期 |
令和6年(2024年)11月16日(土曜日)~ |
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開館時間 |
9時30分~18時 |
休館日 |
・毎週月曜日 |
会場 | 美術館1階 OKADA-ROOM |
観覧料 | 無 |
その他 | フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。 作品にお手を触れないようお願いいたします。 |
出品作品
岡田三郎助《矢調べ》1893(明治26)年頃
油彩・画布、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
岡田三郎助《中野多津像》1893(明治26)年頃
油彩・画布、個人蔵(寄託)
岡田三郎助《花の香(エスキース)》1903(明治36)年頃
油彩・画布、個人蔵(寄託)
岡田三郎助《薊》1908(明治41)年
油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《少女読書》1924(大正13)年
油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《婦人像》1909(明治42)年
油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《手》制作年不詳
鉛筆・紙、佐賀県立美術館
岡田三郎助《坐婦》1929(昭和4)年
フレスコ・画布佐賀県立美術館
岡田三郎助《ぬいとり》1914(大正3)年
油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《花野》1917(大正6)年
油彩・画布、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
岡田三郎助《少女》1932(昭和7)年
油彩・画布、個人蔵(寄託)
岡田三郎助《おさん(近松門左衛門作「大経師昔暦」より)》
1922(大正11)年、木版摺著色、佐賀県立美術館
岡田三郎助《裸婦》1935(昭和10)年
油彩・画布、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
岡田三郎助《婦人半身像下絵》1936(昭和11)年
パステル・紙、佐賀県立美術館
出品目録(予定)
- 岡田三郎助《手》制作年不詳、鉛筆・紙、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《中野多津像》1893(明治26)頃、油彩・カンヴァス、個人蔵(寄託)
- 岡田三郎助《矢調べ》1893(明治26)頃、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
- 岡田三郎助《花の香(エスキース)》1903(明治36)頃、油彩・カンヴァス、個人蔵(寄託)
- 岡田三郎助《薊》1908(明治41)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《婦人像》1909(明治42)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《ぬいとり》1914(大正3)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《花野》1917(大正6)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
- 岡田三郎助《おさん(近松門左衛門作「大経師昔暦」より)》1922(大正11)、木版摺著色、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《少女読書》1924(大正13)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《坐婦》1929(昭和4)、フレスコ・カンヴァス、佐賀県立美術館
- 岡田三郎助《少女》1932(昭和7)、油彩・カンヴァス、個人蔵(寄託)
- 岡田三郎助《裸婦》1935(昭和10)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
- 岡田三郎助《婦人半身像下絵》1936(昭和11)、パステル・紙、佐賀県立美術館