OKADA-ROOM vol.34「師を慕いて―岡田三郎助と教え子たち」
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田(おかだ)三郎助(さぶろうすけ)(1869~1939)の画業と人物を紹介しています。
岡田三郎助は国内洋画壇を代表する大家であったとともに、優れた美術教育者としても名を馳せました。東京美術学校(現東京藝術大学)と女子美術学校(現女子美術大学)の各学校で教鞭を執り、また、本郷洋画研究所及び女子洋画研究所等の私塾でも多くの生徒を指導し、後進の育成に力を尽くしました。岡田に学び美術家、また美術教師となった人々は全国各地で活躍し、いずれも次代を担う重要な人材となりました。
今回のOKADA-ROOMでは、岡田三郎助の名品とあわせて、その薫陶を受けた教え子、また彼のもとに入門した弟子の作品をご紹介します。
「各人の才に任せよ」―岡田は自身の教育方針についてこのような言葉を残しています。その言葉どおり、彼に学んだ人々はいずれも、その個性を伸び伸びと発揮し、美術の発展と振興にその生涯をささげました。岡田の美に対する思い、志は今も生き続けています。岡田の名作と個性あふれる教え子たちの作品をどうぞお楽しみください。
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岡田三郎助アトリエについては【こちら】
1 会 期 |
令和7年5月22日(木曜日)~8月3日(日曜日) |
2 開館時間 |
9時30分~18時 |
3 休館日 |
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) |
4 会 場 |
佐賀県立美術館 OKADA-ROOM (佐賀市城内1丁目15-23) |
5 観覧料 |
無料 |
出品作品
自画像 岡田三郎助
1899(明治32) 佐賀県立美術館
花野 岡田三郎助
1917(大正6)佐賀県立美術館 佐賀県重要文化財
裸婦 岡田三郎助
1935(昭和10)佐賀県立美術館 佐賀県重要文化財
風景 岡田三郎助
1919(大正8)頃 佐賀県立美術館
鳥と子供 山口亮一
1921(大正10)佐賀県立美術館
パリの踊り子 北島浅一
1922(大正11)佐賀県立美術館
髪をすく 御厨純一
1918(大正7)佐賀県立美術館
フランス風景 武藤辰平
1930-34(昭和5-9)佐賀県立美術館
伊達跡風景 古沢岩美
1931(昭和6)佐賀県立美術館
二人の人形の静物 甲斐仁代
1937(昭和12)佐賀県立美術館
朝 有馬さとえ
1957(昭和32)佐賀県立美術館
出品目録(予定)
1.《自画像》岡田三郎助、1899(明治32)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
2.《矢調べ》岡田三郎助、1893(明治26)頃、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
3.《風景》岡田三郎助、1919(大正8)頃、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
4.《花野》岡田三郎助、1917(大正6)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
5.《裸婦》岡田三郎助、1935(昭和10)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財
6.《ぬいとり》岡田三郎助、1914(大正3)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
7.《伊達跡風景》古沢岩美、1931(昭和6)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
8.《鳥と子供》山口亮一、1921(大正10)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
9.《パリの踊り子》北島浅一、1922(大正11)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
10.《髪をすく》御厨純一、1918(大正7)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
11.《フランス風景》武藤辰平、1930-34(昭和5-9)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
12.《朝》有馬さとえ、1957(昭和32)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
13.《二人の人形の静物》甲斐仁代、1937(昭和12)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館
14.《薩南雪の日》田村一男、1977(昭和52)、油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館