佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

OKADA-ROOM Vol.38 特集 生誕160年 久米桂一郎 ―共に日本洋画壇を築いた盟友・黒田清輝、そして岡田三郎助とともに―

美術館 2026年7月 3日(金曜日)~ 2026年10月18日(日曜日)

 佐賀藩士で歴史学者の久米邦武の息子として生まれた久米桂一郎(1866-1934)は、明治19年(1886)に絵画修行のためフランスに渡り、明るく清新な外光派の画風でその画才を花開かせます。後に「日本近代洋画の父」として知られるようになる黒田清輝(1866-1924)と出会ったのもこの頃でした。日本に洋画の樹を根付かせるという志のもと、二人は洋画団体「白馬会」の結成、東京美術学校西洋画科の開設などを帰国後に成し遂げていきます。後半生には画作からは距離を取る久米ですが、東京美術学校の教授として美術史や美術解剖学を教え、日本美術教育の第一人者として比類なき地歩を築きました。
 令和8年(2026)は、久米桂一郎の生誕160年目にあたります。これを記念して、今回のOKADA-ROOMでは、館蔵の久米桂一郎作品を一堂に紹介します。さらに、久米と生年を同じくする黒田清輝をはじめ、岡田三郎助などゆかりのある洋画家たちの作品をあわせて展示し、久米桂一郎という人物の豊かなひろがりを概観します。

OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】

1 会  期

令和8年7月3日(金曜日)~10月18日(日曜日)

2 開館時間

9時30分~18

3 休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

4 会 場

佐賀県立美術館 OKADA-ROOM
(佐賀市城内1丁目15-23)

5 観覧料

無料

6 その他

三脚やフラッシュを用いての撮影はご遠慮ください。

久米桂一郎(くめ・けいいちろう/1866~1934)

 佐賀藩士で歴史学者であった久米邦武の長男として佐賀市八幡小路に生まれる。幼少時より父が招来した西洋画に親しみ、内国勧業博覧会で目にしたコンテ画に衝撃を受け画家を志す。1886(明治19)年、絵画修行のためフランスに留学、ラファエル・コランの下で外交派の技法を身に着ける。また同門の黒田清輝と親しくなり、共にスケッチ旅行に赴くなど切磋琢磨し合いながら画作に励む。1893(明治26)年帰国、黒田と共に画塾・天真道場を設立し、同人らと1896(明治29)年に白馬会を結成する。1898(明治31)年に東京美術学校西洋画科教授に就任すると、次第に画作からは離れ、考古学や美術史、美術解剖学の教育者・研究者としての活動に軸足を置くようになった。近代洋画における清新な外光表現の導入者として、また美術教育者として明治期における美術界の指導者的な役割を果たした。

主な展示作品

久米桂一郎《残曛(下絵)》

久米桂一郎《残曛(下絵)》
1898(明治31)年 佐賀県立美術館蔵

久米桂一郎《京都加茂川の景》

久米桂一郎《京都加茂川の景》
1893(明治26)年 佐賀県立美術館蔵

久米桂一郎《子供のいる風景》

久米桂一郎《子供のいる風景》
1895(明治28)年 佐賀県立美術館蔵

黒田清輝《画室内》

黒田清輝《画室内》
1889(明治22)年 佐賀県立美術館蔵

小代為重《少女像》

小代為重《少女像》
1897(明治30)年 佐賀県立美術館蔵

岡田三郎助《矢調べ》

岡田三郎助《矢調べ》
1893(明治26)年 佐賀県立美術館蔵 佐賀県重要文化財

1900年パリ万博での白馬会同人たち

1900年パリ万博での白馬会同人たち
前列:岩村透 中列:左から久米桂一郎・黒田清輝・合田清 後列:左から佐野昭・和田英作・岡田三郎助・小代為重