佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

吉野ヶ里遺跡史跡指定30周年記念特別展「吉野ヶ里遺跡-軌跡と未来-」

※この展覧会は終了しています。

美術館 2020年1月 1日(水曜日)~ 2020年2月16日(日曜日)

 日本を代表する弥生時代の環濠集落として知られる吉野ヶ里遺跡は、平成元年(1989年)2月、中国の歴史書『魏志倭人伝』に記された邪馬台国をイメージさせる遺跡として注目を浴び、新聞の全国紙やテレビで大々的に報道されました。銅剣やガラス製管玉を副葬した墳丘墓や物見やぐらを持つ厳重な壕で囲まれた集落の存在だけでなく、国内各地域や中国・朝鮮半島との交流を示す土器や南海産の貝製腕輪、銅剣をはじめとする青銅器の貴重な出土品が数多く発見されました。

 今回、吉野ヶ里遺跡が史跡指定30年を迎えるにあたり、戦前からの貴重な発見例や工業団地造成に伴う大規模な調査、保存決定後に継続して実施された調査等から吉野ヶ里遺跡の成果を取り上げ、発掘調査で得られた資料や当時の報道資料、遺跡に関わった方々の声を振り返り、下記により吉野ヶ里遺跡の魅力やその価値をわかりやすく紹介します。

チラシ.pdf

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調査員の説明を受けに集まった見学客(1989年3月)

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復元された吉野ヶ里遺跡(2010年頃)

会期 2020年1月1日(水曜日・祝日)~2月16日(日曜日)
会場 佐賀県立美術館(2~4号展示室)
観覧料 大人500円
前売・団体(大人20名以上)300円
※高校生以下及び障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料
主催 佐賀県立博物館・美術館
共催・特別協力 佐賀新聞社、NHK佐賀放送局
後援 国土交通省九州地方整備局国営海の中道海浜公園事務所、吉野ヶ里公園管理センター、神埼市、吉野ヶ里町、朝日新聞社、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、サガテレビ、NBCラジオ佐賀

展示構成

 今回の展覧会では、以下のテーマに沿って吉野ヶ里約100年の歩みを遺跡から発見された出土品だけでなく、当時の報道資料や発掘風景の写真などを利用し、より分かりやすく紹介します。

【展示テーマ】
I 吉野ヶ里前史
II 工業団地造成と吉野ヶ里遺跡
III 吉野ヶ里フィーバーと遺跡保存
IV 進む発掘調査と公園整備
V 吉野ヶ里遺跡の軌跡と未来

主な展示資料

【吉野ヶ里遺跡出土品】
墳丘墓資料(把頭飾付有柄細形銅剣、ガラス製管玉、細形銅剣、中細形銅剣)、頭骨を切り取られた人骨、弥生人の髪の毛、縫い目の残る絹織物、復元衣装、南海産貝製腕輪、中広形銅戈、銅鐸、青銅器鋳型、供物を入れた壺、石硯等

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吉野ヶ里遺跡出土銅剣

【吉野ヶ里遺跡以外の出土品】
検見谷遺跡出土中広形銅矛(重要文化財)、安永田遺跡出土銅鐸鋳型(重要文化財)、姉遺跡出土細形銅剣(佐賀県重要文化財)、三津永田遺跡出土獣帯鏡・鉄剣(佐賀県重要文化財)、詫田西分遺跡出土鳥形木製品(佐賀県重要文化財)等

関連イベント(参加料無料・事前申し込み不要)

体験イベント

「アジアの民族楽器を弾いてみよう!九州国立博物館あじっぱ」
日時 2020年1月12日(日曜日)、1月13日(月曜日・祝日)10時~15時
場所 佐賀県立博物館前広場 インドネシアの「サロンバロン」「アンクルン」、モンゴルの「馬頭琴」などの楽器を体験しよう!

博物館・美術館セミナー

「石硯と弥生時代の文字
日時 2020年1月18日(土曜日)13時30分~15時
場所 佐賀県立美術館2階画廊
講師 佐賀県文化財保護室 渡部 芳久

第42回あらかししコンサート

日時 2020年1月25日(土曜日)14時~15時
場所 佐賀県立美術館ホール
 全国的に活躍中の吉野ヶ里町出身デュオユニットによるコンサート。
サクソフォンとピアノが織り成す魅力的な調べをお楽しみください。

博物館・美術館セミナー

「佐賀県の弥生時代遺跡と吉野ヶ里」
日時 2020年2月1日(土曜日)13時30分~15時
場所 佐賀県立美術館2階画廊
講師 佐賀県立博物館 細川 金也

見学イベント

「北墳丘墓柱立て」
日時 2020年2月15日(土曜日)11時~
場所 吉野ヶ里歴史公園北墳丘墓前
主催 国営吉野ヶ里歴史公園
※吉野ヶ里歴史公園への入園料が必要です。