佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

OKADA-ROOM Vol.14 岡田三郎助名品選―館蔵女性画を中心に―

※この展覧会は終了しています。

美術館 2019年6月21日(金曜日)~ 2019年11月14日(木曜日)

佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。館内の常設展示室「OKADA-ROOM」では、岡田作品を中心に館収蔵の近代洋画の優品を紹介し、ご来館の皆様にご好評をいただいています。

今年、令和元年は岡田三郎助の生誕150年にあたります。今回のOKADA-ROOM Vol.14では、岡田の代名詞ともいえる優美な魅力を湛える女性像の名品を展示します。
女性という画題を通じ、西欧の技法に日本的な感性を接合させる試みを、岡田は生涯をかけて行いました。彼の香り立つような典雅な画風は、日本近代美術史における美の完成形の一角を示しているといえるでしょう。

本展では、岡田の女性像の集大成ともいえる《裸婦》、明るい陽光の表現が印象的な《少女読書》、明治期の女性像の佳品《清楚(少女)》 など、館蔵作品を中心に、さまざまな個性を持つ女性像を紹介します。
また、妻・八千代を親密な雰囲気のなかで描いた名品《ぬいとり》は、このたびご寄贈をいただき当館のコレクションに加わりました。本作品の舞台となった岡田三郎助アトリエ(県立博物館東側に隣接)と合わせて、岡田の豊かな芸術世界をお楽しみください。
 ※7月27日~8月18日の間、一部作品の展示替えを行います。展示替えについては【こちら】
 ※10月8日より、今年ご寄贈を受けた岡田三郎助の自画像を特別公開いたします。特別公開については【こちら】

OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】

会期

2019年6月21日(木曜日)~11月14日(木曜日)

休館日
 毎週月曜日 ただし祝日の場合は開館、翌火曜日休館
  ※7月22日から26日、8月1日から3日は全国高校総文祭準備・
撤収のため全館休館します。

会場 美術館1階 OKADA-ROOM
観覧料 無料
その他 フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。
作品にお手を触れないようお願いいたします。
また、寄託作品の写真撮影はご遠慮ください。
(詳細は受付スタッフにお尋ねください。)

OKADA-ROOM Vol.14「岡田三郎助名品選―館蔵女性画を中心に―」出品目録(1030KB)

主な出品作品

1 岡田三郎助 《中野多津像》 1893 油彩・画布 個人蔵(寄託)
2 岡田三郎助 《矢調べ》 1893 油彩・画布 佐賀県立美術館
3 岡田三郎助 《西洋婦人像》 1900 油彩・画布 佐賀県立美術館
4 岡田三郎助 《清楚(少女)》 1907 油彩・画布 佐賀県立美術館
5 岡田三郎助 《薊》1908 油彩・画布 佐賀県立美術館
6 岡田三郎助 《婦人像》 1909 油彩・画布 佐賀県立美術館
7 岡田三郎助 《エスキース》 1909 油彩・画布 個人蔵(寄託)
8 岡田三郎助 《ぬいとり》 1914 油彩・画布 佐賀県立美術館  ★2019年新収蔵
9 岡田三郎助 《花野》 1917 油彩・画布 佐賀県立美術館
10 岡田三郎助 《風景》 1919 油彩・画布 佐賀県立美術館
11 岡田三郎助 《朝鮮婦人》 1922 油彩・画布 佐賀県立美術館
12 岡田三郎助 《少女読書》 1924 油彩・画布 佐賀県立美術館
13 岡田三郎助 《坐婦》 1929 フレスコ・画布 佐賀県立美術館蔵
14 岡田三郎助 《少女》 1932 油彩・画布 個人蔵
15 岡田三郎助 《裸婦》 1935 油彩・画布 佐賀県立美術館
16 岡田三郎助 《淙々園にて》 1935 油彩・画布 個人蔵(寄託)
17 岡田三郎助 《自画像》 1899 油彩・画布 佐賀県立美術館  ★2019年新収蔵
18 岡田三郎助 《婦人半身像(下絵)》 1936 パステル・紙 佐賀県立美術館
19 岡田三郎助 《裸婦胸像(習作)》 1936 コンテ・紙 佐賀県立美術館
 ※一部作品は、7月27日(土曜日)から8月18日(日曜日)の間、展示替えを行います。

静養婦人像画像
《西洋婦人像》1909年、油彩・画布、佐賀県立美術館


《清楚(少女)》1907年、油彩・画布、佐賀県立美術館

縫い取り画像
《ぬいとり》1914年、油彩・画布、佐賀県立美術館


《婦人半身像(下絵)》1936年、パステル・紙、佐賀県立美術館


《裸婦》1935年、油彩・画布、佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財